東京都杉並区高円寺北2-20-1 グリュッケンビル4F

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3. 塩分・水分を控える

3塩分・水分を控える

正常な腎臓は尿量を調整することにより体内の水分量を一定に保っていますが、腎不全の患者さんでは尿量が減る又は出なくなり体内に水分が溜まってしまいます。

水分をとりすぎてしまうと、体重増加による、むくみ・呼吸困難・血圧上昇などの症状が現れ、心不全や肺水腫などの原因になります。飲水量や食事中の水分を確認し、過剰に水分をとりすぎないようにしましょう。

『大正富山医薬株式会社 透析導入マニュアル(2014年版)』より抜粋

さらに、透析患者さんは塩分を摂りすぎてしまうと、尿から塩分が排泄されずに体の中に溜まってしまうため、のどが渇き水分をたくさん飲んでしまいます。

『大正富山医薬株式会社 透析導入マニュアル(2014年版)』より抜粋

この状態が続くとむくみ高血圧を起こし、心臓に負担をかけることに繋がるため飲水管理を行う際は塩分管理も大切になってきます。

1日の塩分摂取量の目安としては6g未満を目指すように推奨されています。

『大正富山医薬株式会社 透析導入マニュアル(2014年版)』より抜粋

【塩分・水分制限のポイント】

  • 調味料(醤油・ソース・味噌・ケチャップなど)は控えめに使用し、だし汁や香辛料、お酢やレモン汁等の酸味で味を調える。
  • 外食、特に中華料理や麺類は塩分が多く使われているため頻繁に食べない。
  • 加工食品(魚介類の練り物、干物、ハム、ソーセージ、チーズ、魚や肉の缶詰など)、佃煮、漬物は塩分を多く含んでいるため控える。
  • 水以外の飲料(ジュースやお酒など)や汁物、お粥、麺類、鍋物、果物、氷菓、ゼリーなど食品中の水分量が多い食品は日常的に摂取しないようにする。
  • パン食は他の主食よりも水分量が少ないため、1日1回取り入れてみる。
  • 気温の変化が激しい時期(例:夏から秋)や時々体重管理が困難だと感じた際はぜひ、1日の水分摂取量を確認してみる。
  • 食事中の塩分量を、資料を用いて再確認する。