通常、正常な腎臓は1日24時間休むことなく働いていますが、血液透析患者さんが行っている血液透析は週3回、1回当り3~5時間程の治療です。また全ての腎臓の働きを代行できるものではありません。
そのため、日々の食事管理による調整も必要となります。
血液透析とうまく付き合っていくために押さえておくべき重要なポイントを簡単にご説明致します。
当院では患者さん個人に合わせた具体的なご説明は、随時管理栄養士が対応しております。
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1適切なエネルギーを摂取する
人間の体は、食べ物によるエネルギーを使って活動しています。体を動かさない状態でも体温の維持・呼吸・血液循環などによって体力は消耗します。血液透析は血液を1分…続きを読む
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2良質なたんぱく質を摂取する
血液透析に導入された患者さんは、保存期の患者さんと比べてたんぱく質の摂取量を増やすことができます。これは体に溜まる毒素を血液透析により定期的に除去することができるためです。… 続きを読む
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3塩分・水分を控える
正常な腎臓は尿量を調整することにより体内の水分量を一定に保っていますが、腎不全の患者さんでは尿量が減る又は出なくなり体内に水分が溜まってしまいます…続きを読む
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4カリウムを控える
透析患者さんは尿量が少なく、尿中にカリウムが排泄されにくいため、血液中のカリウムが高くなりやすい傾向にあります。また、血液中のカリウムは低すぎても高すぎても生命に危険を及ぼすため定期的に検査を行い確認することが大切です。…続きを読む
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5リンを控える
腎不全患者さんではリンを尿として体外に出す力が弱くなり、体内にリンが蓄積されやすくなります。また、腎不全患者さんはカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDの働きが悪くなるため…続きを読む