東京都杉並区高円寺北2-20-1 グリュッケンビル4F

JR中央・総武線 JR高円寺駅北口より 徒歩3分

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PTA(経皮的血管拡張術)

  • 当院では土曜日でもPTAをしております。

PTA(経皮的血管形成術)とは

PTAとはPercutaneous Transluminal Angioplasty(経皮的血管形成術)の略です。ただ現在は経皮的シャント拡張術と言います

 先端に風船(バルーン)のついたカテーテル(右図)をシャント内の狭くなった部分(狭窄部)に進め、そこでバルーンを膨らませることによって狭窄部を拡張する方法です。

 手術時間は30分~1時間で、局所麻酔を行い、治療します。

 当院で行っているPTAの特徴は全例 エコーガイド下でPTAを行っております。

 エコーガイド下の特徴は2つあります。

  • 第一に放射線(血管造影)とは違い被爆の心配が全くないことと造影剤を使用しませんので、透析後でも同日にPTAをすることができます。つまり、PTA後に透析は必要としません。
  • 第二に局所麻酔を十分に投与でき、バルーン拡張の際の痛みは最小限で行えることが特徴です。一度、他院で局所麻酔なしで行った患者さまには非常に好評で、全例で行っております。

 当院にはバルーンが10種類以上あり、4mm~7mmのバルーンを準備しております。

 3ヶ月以内にPTAをされている方には内膜・静脈弁を取り除くNSE®(スリッピング防止エレメント)バルーン/カッティングバルーンといい、短い剃刀の刃がついたバルーンで拡張し確実に狭窄部をひろげるPTAを行っております。
 それでも3ヶ月以内のPTAをする方には再狭窄を防ぐ、血管内ステント留置(心臓の手術に使用する同種類)を行っております。適応ではない方はPTAのみをしております。
【2015年7月東京VAIVTセミナーの講演で症例発表】

 ★3ヶ月以内のPTAに関しましては御連絡して頂ければ対応させていただきます。当日受診、当日PTAも御連絡いただければ幸いです。

 月曜日は飯田橋春口クリニックでPTAを行っていますので月曜日の手術はできません。ただ、当院は土曜日もPTAをしておりますので御連絡ください。

実際に超音波でどのようにみえるのか?

PTAの流れについて説明します。

PTA(経皮的血管形成術)治療における合併症

1出血、血腫(皮下血腫)
 基本的にバファリン、ワーファリンなどの抗凝固剤は継続してPTA治療を行います。それは拡張をする際に一時的血流がなくなるので血栓を予防するために使用します。
 皮下血腫とは血の塊が血管の外に漏れ出すことです。少量の血腫であれば経過観察をして自然に吸収するのを待ちます。
2疼痛
 基本的に拡げる場所には局所麻酔を行いますが、違和感、不快感がともなうこともあります。深い場所では局所麻酔が効きにくい場所もあります。
3血管損傷
 血管が石灰化などにより脆弱化している場合にバルーンを膨らました際に一部、傷ついて出血することがあります。
 非常に稀ではありますが、ひどい血管損傷の場合は皮膚をきり、血管の修復になることもあります。(0.1%程度)
4再狭窄
 狭くなっている場所が静脈弁(逆流を防止する弁)の石灰化によるものの場合、再発(再狭窄)が多いといわれています。数回PTAを行っても改善しない場合はバルーンの種類を変えカッティングバルーンという刃がついたバルーンで拡張するか、ステント留置をすることをしております。